リンのハワイ出産日記

日本在住の中国人嫁が日本人夫と力を合わせてハワイで出産するまでの記録

胎盤料理

リンの夫です。

今回はちょっと閲覧注意。胎盤を食べた話です。

私のかねてからの希望により、出産後に嫁の胎盤を持ち帰って調理しました。他にも似たような人が結構いるのか、病院で持ち帰りたいと言っても特に驚かれず、何のため?食べるの?OKじゃあこれにサインして、という感じ。

本来なら医療廃棄物として処理されるはずのものなので幾つか書類を書かされ、嫁の血液検査もし(たと思う、入院中は色々あってひとつひとつ確認出来ていないので自信なし)、費用30ドルを病院地下1階のラボで支払って退院時にお持ち帰り。タッパーを紙袋に入れて渡してくれました。

帰宅後一晩明けて冷蔵庫から出し改めて見てみると、何というか、まごうことなき臓物。重量は計ってないですが恐らく400-500gほど。手で持つと結構ずっしりくる。これがつい先日まで人間の身体の中で機能していたかと思うと畏敬の念が込み上げる。嫁と息子に感謝しつつ下処理。

ネットで見た胎盤料理の情報に基づいてへその緒を切り落とし、レバーの要領で水に晒し血抜きしつつ膜を剥がす。片側には毛細血管がびっしり走って繋がっており中々剥がれない。格闘すること1時間、おおよそ下処理完了。

まずはそのまま薄切り(というか柔らかくて千切れてしまうので細切れ)にし、生姜醤油につけて刺身でいただく。お腹を壊すことを警戒して少しだけ。食べて嫁と顔を見合わせる。これは意外とイケる。レバー的な食味を想像していたがもっと馬刺しと砂肝の中間のような感じ。モツだけど割と肉っぽい。

次はブロッコリーと合わせて炒める。これも悪くないが火を通し過ぎたのか少しパサついた感じ。それよりも一緒に入れたへその緒のブツ切りがコリコリしていて旨い。こんなことなら剥がして捨てた膜も(へその緒とほぼ同じ見た目なので)食べたら良かったかもしれない。

翌日残りを調理。前日の反省を活かしミディアムあたりを狙ってステーキに。ヘチマの炒め物と合わせていただく。うん、これくらいの方がプリプリ感があって美味しい。

分かったことは、火を通し過ぎないことが大事だということ。結局刺身が一番美味しかったです。あとへその緒は固いかと思っていたのですが意外とイケる、というのも発見でした。

哺乳類の母親は基本的に出産後自分の胎盤を食べることから、人間でも産後の体調回復にいいという話もあります。まあ効果のほどはさておき、胎盤を食べるチャンスなんてそうそうあるものではないので、もし機会がある方はご参考まで。