リンのハワイ出産日記

日本在住の中国人嫁が日本人夫と力を合わせてハワイで出産するまでの記録

ハワイの外国人就職事情

リンです (⌒▽⌒)

観光大国のハワイでは観光業以外にどういう仕事があるんだろう、そして日本から就職するとしたらどんな職業に就けるのだろう、と私は結構興味を持っています。意識して周りを観察してみたところ、日本人の就職先としては、日本人向けクリニックの看護師、日本人観光客向け写真スタジオのメーク担当、カメラマン、飲食店のスタッフ、ツアーガイド、あとは大企業の駐在スタッフなどがありました。

また先日ホームパーティに参加した時にも皆の職業を聞いてみました。航空券の予約担当、グラフィックデザイナー、歯科技工士見習い、ネイリスト、弁護士事務所スタッフ、ウクレレ職人、旅行代理店スタッフなど、多種多様な職業の人がいました。しかし詳しく聞いてみると、大企業の駐在スタッフ以外はアメリカ国籍もしくはグリーンカードやアメリカ人の配偶者ビザで滞在している方がほとんどです。

アメリカの就労ビザは取得するのがとても難しいと聞いています。雇い主が弁護士を雇い申請手続きをする必要があるうえ、数に制限があり毎年抽選になるそうです(大企業の駐在スタッフは企業内転勤の就労ビザJ1が与えられるので別枠)。

私は中国人で、日本に来た当初は留学ビザ、就職後は就労ビザで滞在しています(今は日本人の旦那と結婚しているので申請すれば永住権をもらえますが、めんどくさがり屋なのでまだ手続きに行っていません)。日本の就労ビザは就職先が決まっていればほぼ問題なくもらえます(稀に就職先の会社の規模が小さすぎるとか外国人に与える賃金が低すぎるとか、外国人を雇う必要のない職種であるなどの理由で就労ビザがもらえない場合もあると聞いています)。アメリカと比べて、日本ははるかに外国人として就職しやすいのでは、と思いました。

 

二泊三日の入院生活

リンです (⌒▽⌒)

子供が産まれて、1時間半ほどLDRルームで休憩した後に車椅子で Mother Baby care center の個室に移動。無痛分娩のスピード出産だったのでそれほど体力を使っていなかったつもりだったが、ベッドから車椅子に移動する時、自分の足で立てないほど力が入らなかった。驚いた。スピード出産とはいえ、やはり体にはダメージがあったよう。

Mother Baby Care Center に移動後、看護婦さん付き添いで産後初めてのトイレにチャレンジ。大量の血と血の塊が出た…トイレからベッドに戻る時、急に目眩がして気づいたら看護婦さんの腕に倒れてしまった…もう少しゆっくり立ち上がるべきだった。

12時くらいに私の分のお昼が届く。サラダ、肉野菜炒め、果物のデザート、意外とアメリカっぽくないお腹にやさしい食事だった。麻酔の関係で前日の夕飯から18時間くらい何も食べていなかったので、お腹が空いた。旦那が自分の分を食堂から買ってきて、一緒にお昼を食べる。

初めての授乳(カンガールケア中に赤ちゃんがすでに乳首を咥えてくれたので、2回目とも言える)。おっぱいがちゃんと出ているか不安。

入院中、時々(2、3時間に1回)看護婦さんが来て赤ちゃんを検査に連れていったり、私の血圧と体温を測ったりしていた。夜も2時間ごとに授乳するよう看護婦さんが起こしに来てくれる。

入院中サエグサ先生が毎日赤ちゃんの検査に来てくれた。Similac の液体ミルクも大量に持って来てくれた。どうやら営業さんから無料でもらったそう。ありがたくいただく。ヤザワ先生も毎日きてくれた。私の出血や子宮の回復をチェックしてくれる。

入院中、赤ちゃんを Nursery に預けて赤ちゃんのお世話と母乳のレッスンを受けた。どうやら退院前の受講が必須のよう。またそれとは別に部屋に看護婦さんが来て授乳の指導もあった。そこでよくわからないまま、新品の手動式搾乳器が開封され渡された。担当看護婦さんに確認したらお金がかかるそう。頼んでいないものを勝手に持って来たとネゴったら、無料にしてくれた。無保険だとひとつひとつに費用がかかってしまうかもしれず、何をすると追加料金が発生するのか分からず若干ナーバスに。

退院前夜の夕飯は Special celebration dinner ということで病院が旦那の分も用意してくれた。中身は普段の食事とあまり変わらなかったが、ノンアルコールのシャンパンが付いていた。

小児科と産婦人科の先生、両方から退院の許可をもらい、予定通り3日目に退院することに。Birth certificate の書類を病院の Medical Record に提出し、病院の費用の見積もりを Financial Service からもらい(退院時はあくまで見積もりしかもらえない、本当の請求書は10日後に家に届くそう)、最後に看護婦さんから胎盤が入ってる紙袋をもらい、退院。

病院のルールとして、看護婦さんがロビーまで送ってくれる。チャイルドシードをきちんとつけているかを確認するためだそう。

以上、私の二泊三日の入院生活でした。日本と比べてだいぶ短いですが、病院にいる間は時間の感覚が全然なく、むしろ早く退院できたことにほっとしました。

 

 

 

 

 

胎盤料理

リンの夫です。

今回はちょっと閲覧注意。胎盤を食べた話です。

私のかねてからの希望により、出産後に嫁の胎盤を持ち帰って調理しました。他にも似たような人が結構いるのか、病院で持ち帰りたいと言っても特に驚かれず、何のため?食べるの?OKじゃあこれにサインして、という感じ。

本来なら医療廃棄物として処理されるはずのものなので幾つか書類を書かされ、嫁の血液検査もし(たと思う、入院中は色々あってひとつひとつ確認出来ていないので自信なし)、費用30ドルを病院地下1階のラボで支払って退院時にお持ち帰り。タッパーを紙袋に入れて渡してくれました。

帰宅後一晩明けて冷蔵庫から出し改めて見てみると、何というか、まごうことなき臓物。重量は計ってないですが恐らく400-500gほど。手で持つと結構ずっしりくる。これがつい先日まで人間の身体の中で機能していたかと思うと畏敬の念が込み上げる。嫁と息子に感謝しつつ下処理。

ネットで見た胎盤料理の情報に基づいてへその緒を切り落とし、レバーの要領で水に晒し血抜きしつつ膜を剥がす。片側には毛細血管がびっしり走って繋がっており中々剥がれない。格闘すること1時間、おおよそ下処理完了。

まずはそのまま薄切り(というか柔らかくて千切れてしまうので細切れ)にし、生姜醤油につけて刺身でいただく。お腹を壊すことを警戒して少しだけ。食べて嫁と顔を見合わせる。これは意外とイケる。レバー的な食味を想像していたがもっと馬刺しと砂肝の中間のような感じ。モツだけど割と肉っぽい。

次はブロッコリーと合わせて炒める。これも悪くないが火を通し過ぎたのか少しパサついた感じ。それよりも一緒に入れたへその緒のブツ切りがコリコリしていて旨い。こんなことなら剥がして捨てた膜も(へその緒とほぼ同じ見た目なので)食べたら良かったかもしれない。

翌日残りを調理。前日の反省を活かしミディアムあたりを狙ってステーキに。ヘチマの炒め物と合わせていただく。うん、これくらいの方がプリプリ感があって美味しい。

分かったことは、火を通し過ぎないことが大事だということ。結局刺身が一番美味しかったです。あとへその緒は固いかと思っていたのですが意外とイケる、というのも発見でした。

哺乳類の母親は基本的に出産後自分の胎盤を食べることから、人間でも産後の体調回復にいいという話もあります。まあ効果のほどはさておき、胎盤を食べるチャンスなんてそうそうあるものではないので、もし機会がある方はご参考まで。

手続き 3) アメリカのパスポート申請

リンの夫です。

子供のアメリカのパスポートを申請しに Federal Building に行ってきました。申請に必要なものは下記。

・赤ちゃん本人

・赤ちゃんの写真(2x2 in. 色々規定があるので要確認)

・両親のID(パスポートでOK)

・Birth Certificate(提出、後で発行されたパスポートと一緒に返ってくる)

・費用(カードでOK)

・申請フォーム DS-11(あらかじめオンラインで記入し印刷しておくとよい)

・eチケット(パスポート欲しいってことは旅行するんだよね?いつ?どこへ?みたいに聞かれるので帰国のeチケットを持っておくとよい)

Uberを呼び、退院時に使ったチャイルドシートを手早く取り付け出発。ワイキキから車で15分ほど。かなり仰々しい建物で、入口で空港のような持ち物検査をされ入館(赤ちゃんは丁重に扱ってくれました)。

赤ちゃんを見せ、書類を提出し、ここに書かれていることは全て真実であると誓いますか?みたいな確認をされ、署名をし、費用を払い、15分ほどで終了。費用は Expedited(早く届くやつ)で依頼するのに60ドル増しで計165ドル。Standard だと 6-8 weeks、Expedited だと 2-3 weeks で届くとサイトに書かれていますが、窓口の人は Expedited なら 5-7 days で届くと言っていて、実際は3日後に届きました。意外と速いアメリカの役所仕事バンザイ。

手続き 2) 日本の出生届

リンの夫です。

DOH で Birth Certificate を取得したその足で自転車で10分ほどの日本領事館に行き、日本への出生届を提出してきました。必要なものは下記。

・申請フォーム 2部(産婦人科の先生に記入してもらう欄もあるので事前に日本領事館で貰っておくのが良いと思います)

・Birth Certificate の訳文 2部(自分で訳せばOK)

・Birth Certificate(提示のみ)

・申請に来た親のID(パスポートでOK、提示のみ)

午後は12:00-15:30と閉まる時間が早い上、上記フォームを記入するのにそこそこ時間がかかるので記入して持って行くのが良いかと思います。提出するとその場で若干修正指示をされ(生年月日、日本人は和暦に外国人は西暦に、など)直して拇印し、受理。ひと月からひと月半ほどで日本の戸籍に反映されるとのこと。

日本に帰ってから児童手当の申請をする際などに出生届を提出したという証拠を持っていないのは嫌だなーと思い母子手帳に届出済みのハンコを貰おうとしたのですが、そういうことはやっていません、とのこと。とりあえず信じてひと月半待つことに。